「日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会」
理事長就任のご挨拶

日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会
理事長 中村清吾(昭和大学医学部 乳腺外科 教授)

 この度、初代園尾博司先生、2代目大慈弥裕之先生の後を受けて、本学会3代目の理事長を拝命いたしました。本学会は、日本乳癌学会、日本形成外科学会が共同して、わが国における乳房再建手術の技術的な発展、普及啓発を目的として2012年3月に発足いたしました。

 2012年7月から、人工乳房を用いた乳房再建手術の保険適用が認められ、一足先に保険適用であった自家組織を用いた再建手術に加えて、乳房切除術後の整容性温存の選択肢の幅が広がりました。乳癌手術によって胸のふくらみが損なわれることで、女性らしさの象徴が失われ、ときにうつ症状を引き起こすことすらあります。しかし、「乳房再建手術」という手術手技が進歩したことによって、多くの患者さんが左右差のない乳房とともに、乳癌手術前と同様の自分らしい生き方を取り戻すことができるようになりました。乳腺専門医としても、日々の臨床において、患者さんと共に、この有難みを実感しているところであります。

 なお、この保険適用された人工乳房による乳房再建手術は、当学会が行う教育セミナーを受講した乳腺外科専門医及び形成外科専門医が共同若しくは連携して行うことになっています。また、安全かつ確実に施行するため、合併症のデータを定期的に収集分析し、注意喚起を促しております。

「乳房再建手術」は、オーダーメイドの手術ともいえ、各手術手技のメリットやデメリットを十分に説明し、患者のライフスタイルや価値観、乳癌治療の状況、体形など、さまざまな要素を吟味し十分なコミュニケーションを重ねたうえで、インフォームドコンセントをとることが重要であり、チーム医療の真骨頂が問われる手術手技であります  そこで、今後とも、各種乳房再建手術のさらなる普及啓発を目指して、関連各学会との協調体制のもと、学会活動をなお一層拡充させてまいりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。



日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会
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